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つながり

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 お世話になった陶芸家の先生のお宅がある宇都宮へ。
ご自宅に行くと、いつもと変わらぬ落ち着いた雰囲気の奥様が出迎えてくれました。
八幡平の窯で土を捏ねて、作務衣が土まみれのまま無邪気な笑顔の先生の遺影。

 手を合わせ、奥様にありがとうの声をかけられると、自然と涙がこぼれてしまいました。
遺言により、葬式はせず、近しい人たちだけには連絡したとの事。戒名も不要と、先生らしい
潔い旅立ちです。
 
 遺作を作りたいと意気込んでいた矢先。それでも最期はとても良いお顔だったそうです。
「そうそう、あなたにもまだ形見として渡すのを本人が生前選んでいたから、取りに来てね」
と、奥様から言われた時には、年甲斐も無く顔をクシャクシャにして泣いてしまいました。

 帰りは益子焼の先生に駅まで送ってもらいました。
 「あと10年は頑張ってほしかった」という、何代も続く益子焼の先生の言葉で、改めて先生の
偉大さを思い知らされました。


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 そんな気分が落ち込んでいる中、志を共にする建築家の友人のお宅にお招きいただきました。
奥さんのいつもながらのおいしい料理と1歳になったお子さんの人懐っこい姿に、ワインがかなり
進んじゃいました。。

 こんな時だったからこそ、友人のお誘いがとても嬉しく、また気分的にもだいぶ癒されました。
本当に感謝しています。

 また、陶芸家の先生の奥様とは9月にお会いする事を約束しました。先生亡き今、奥様にはこちらに
いらした際には出来るだけお力になりたいと思います。

 このようなつながりを、これからも大事にしていきたいと改めて感じる事が出来ました。
by gda-314 | 2012-08-26 21:53 | Comments(0)
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