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講習会に参加してきました

先日は改正省エネルギー基準の講習会に参加してきました。

今までの次世代省エネ基準から、実に10年以上ぶりの改正です。

これまでは断熱性能だけの基準だったものが、これからはエネルギー消費も

評価基準になっていきます。当面は努力基準ですが、近い将来は義務へと移行します。


意外だったのは、環境先進国といわれるドイツよりも、日本の住宅の消費エネルギーは

低いこと、そして、日本の住宅の消費エネルギーは暖房より給湯の方が割合が大きいことでした。


ヨーロッパと比べると、日本は夏は暑くて湿気が多く冬は寒くて乾燥と、厳しい環境です。

数値だけでは表しきれない快適さ、心地良さを追求するのが、日本の家作りには適していると考えます。

日射調整のために屋根(軒)をどれくらい出すか、通風が効率良くなるために窓の配置をどうするか。

そして内部環境を快適にするためにどのような素材を内装として選ぶか。

性能だけに特化した数値を競うだけでなく、外部との関わりでも充分省エネに寄与するのが、日本の

家作りであったはずです。いつからか、断熱材の性能や窓の性能ばかりが取りざたされ、基本的な

作り方がないがしろになってきているように感じています。

今はこのような思いを具現化すべく、当社の標準仕様を考えています。

調べれば調べる程、様々なものがあり、どれを選定するかとても悩ましいですが、費用対効果、

そして何を重要視して開発したものかを熟慮して選んでいます。
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こういったものが評価される事はもうないんでしょうかねぇ。

確かに簾の日射遮蔽などは「数値」では表現出来ないでしょうからね。。
by gda-314 | 2014-02-06 23:19 | 建築 | Comments(0)
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