ネットで何でも買える時代ですが、ボクは定期的に本屋さんに通います。
本屋さんの雰囲気が好きなことや、いろんな人がどんな本に興味があるのかに
興味があること、何より、棚に並べられている、まだ見ぬ本との出会いがあることが
通う理由なんだと思います。

そして先日、巡り会った本。藤井厚二という建築家が最後に手がけた住宅の作品集。
恥ずかしながらこの本でこの建築家を知りました。読み進めるとボクが日頃思っている
事を、だいぶ昔から提唱、そして実践された方です。

欧米視察をし、意匠と最新設備を学んですぐに訪れた関東大震災。
そこで藤井は「無条件で外国の建築を受け入れたものが、日本の気候風土に対して
如何なる結果をもたらすかは申すべくことなく明らか」として、いっそう「日本の建築」を
強く意識することになったそうです。
何回かに渡り、こちらの本をご紹介していこうと思います。