T様邸は3年前にお引き渡しした2世帯住宅です。先月起きた隣家の火災の被害を受け、外壁、サッシ、軒裏と
エアコンの交換工事をさせていただきました。
保険屋さんの査定を受け、当社の見積を了承いただき、すぐに工事に入りました。丁度気温が下がった時期だったため、
応急的に窓を養生し、本格的に寒くなる前に終わらせるべく材料は事前に手配したり、在庫の有無を確認しました。
外壁をはずし、壁内部には被害を受けていないことを確認。軒裏に関しては軒の先端の破風板が炭化していました。
樹脂サッシは焼け焦げ、ガラスも外側が殆ど割れている状態。当時の火の勢いの凄まじさを物語っています。
被害が一番ひどい部分の構造用合板も一部はずして断熱材を確認したところ、断熱材には被害はありませんでした。
自分たちは気をつけていても、今回のような隣家の火災についてはどうしようもない一面もあります。
万が一に対してどれくらい対処すれば良いかというと、おそらくこれで万全、ということはないのかもしれません。
近所の方が火災を知らせてくれ、そして消防にも電話をしてくれたという事を考えると、普段からのご近所との
コミュニケーションの大事さを感じます。T様の普段のおつきあいが被害を最低限にしたとも言えると思います。
足場を掛けたので改めて眺望を確認。北西に見える見事な岩手山と、
南に見える南昌山。T様は建て替えだったので、プランニングからこの眺望は確認出来ました。
新築の場合は6尺脚立を持参して、2階からの眺望を確認します。その土地の持つ特性をプランニングに
取り入れる。そして向い3軒両隣の気持ちを忘れずプランを作成する。
オーダーメイドの注文住宅とは単に間取りや格好良さを求め、「個」の満足感を得るものだけではなく、
近隣に配慮することで、良好なコミュニティーが形成され、やがて良好な街づくりへとつながるものと考えています。