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ハレとケ

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最近は本を読む時間もままならないですが、心に引っかかる題名や装丁があるとついつい買ってしまいます。

ネットで買うのも楽ですが、実物を見た方がよりインスピレーションを受けるので、よくジュンク堂に行きます。

ちくま新書などは時事的な興味があるものをさっと読むのに適しています。

料理研究家の土井義晴さんの本は初めて買いました。料理は作るのも食べるのも好きなんですが、この題名を

目にした時、なんとなく料理だけではないと感じたので買いました。

日本人が生きる環境、そこで育まれた感性。そして毎日平凡に繰り返される日常の中に見出されるべき幸せ。

今では忘れ去られようとしている「当たり前」のことを慎ましく行う「ケ」と、お祝い事や人を招いたりする

特別な時間の「ハレ」。

当社が提供したい住宅はまさに「ケ」の住宅であると言えると思います。人に自慢したいくらいに凝ったデザイン、

雑誌の切り抜きのようなインテリアではありません。内観外観ともに作り込みすぎると「潰し」がきかなくなります。

例えば30代の感性で作られた、作り込んだ家は40代になると必ず趣向の変化が現れ、多少の違和感が芽生えてきます。

それは家に限らず食べ物、お酒などの嗜好品、そして美術芸術や音楽などにもその変化が現れてきます。

そんな時にはカーテンの柄だったり、絨毯の色模様、チェストに並んだ雑貨などで変化に対応できる、そんな

住まい方をご提案していきたいと考えています。

雨風をしのぎ、日射を適度に調整する日本ながらの作り方。そして活ける花や掛け軸などで季節の移り変わりを室内に

取り入れてきた住まい方こそ、永く愛着をもって暮らせる手法だと考えています。

by gda-314 | 2017-05-16 08:11 | | Comments(0)
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