
先週はモキ製作所の薪ストーブの設置に、とあるお宅を訪問しました。
毎回吠えられるT様の愛犬。耳が遠くなってきているそうですが、毎日夕方には近所の川に水浴びに
行くそうです。
弊社と同じ滝沢市にお住まいのT様ですが、初めて知って足を運んだ場所。
なんとなく別荘地のような、区画が広く、近隣のお宅も別荘かと思うような家々が立ち並んでいます。

今回は薪の長さが70センチまで入るストーブを購入いただきました。
今までお使いのストーブに比べ、奥行きが非常に長いため、横向きに据え付けです。
初めてT様を訪問した際、その佇まいと住まい方に感激しました。
決して豪華絢爛といった意匠ではなく、また生活感が漂うものの、その雰囲気が何とも素晴らしく、
とても感銘を受けました。

アントニン レーモンドの設計した家のような外観。
サイディングでもなければ、外装用の加工された木でもなく、「板張り」の外観

20年の歳月によって擦り切れていても光沢が素晴らしい床。
フローリングではなく、板張り。積層フローリングではあり得ない経年美化。

見えるところ全てが板張り。
日焼けして、煤けていても、それが美へと昇華された空間がありました。
T様ご夫婦は感激するボクに対して謙遜されていましたが、その住まい方は質素ながらも高い美意識を
感じるもので、趣味の骨董との相乗効果も素晴らしいものでした。
お話をしていくと、T様も音楽好き。クラシックやジャズをよく聴くそうです。
こういう美意識を、ボクがお勧めする住宅にも取り入れていきたいと思います。