
東大の先生をお招きして、勉強会を開催しました。
場所は当社もお世話になっている暖房機器メーカーのPS八幡平。
総務の方がつくったとは思えないおいしいランチをいただきながら和やかにスタートしました。

外は吹雪でしたが、敷地内に建っている木造と鉄筋コンクリート造の建物を見学。
冬の岩手らしいお天気がむしろ快適さ、について考えるには良い条件だったかと思います。

様々な実験、計測ツールを説明いただき、そして現在の実習テーマについてご教授いただきました。
大学の先生なのでデータを取り、数値で結果を表すのは当たり前ですが、ボクが先生に共感
するのは、家の形(プランニング)や窓種別及び配置、庇の出、そして周辺環境(隣家との関係)
もその数値に勘案するように考えられているところです。
注文住宅を生業とするボクにとっては、全国どこに建てても同じ建物を提供するのと違い、
現地に赴き近隣の状況を確認(プライバシーも含めて)し、その地域に独特の気候(風向きなど)を
調べてからプランニングし、窓や部屋の配置を決めていくので、とても励みになりました。
これに加え、素材による吸放湿という考えで材料を選び、出来るだけシンプルな機械でまかなえるよう
な建て方を模索しています。
日本の気候によって屋根が壁より張り出すようになったこと、そして自然と吸放湿できる素材でつくり
あげられてきたこと。
これら先人の知恵は伊達ではありません。
これからつくっていく住宅では、この想いを更に具現化していく予定です。