
本は相変わらず読んでいますが、最近では小説より実用書が大半を占めています。
こちらの本は地方で辟易している伝統産業の生き残り、再生の手伝いをしてきた著者の実例が
書かれています。
いろんな分野で、「職人」という貴重な人材が減ってきています。建設業も顕著で、当社で働いている
大工さんも高齢です。「職人」と聞くと思い浮かぶのが、厳しい、休みが少ない、薄給。。
これではいくら好きでも夢も希望も持てないのかもしれません。
先日のセミナーでお話しした同業者の方(30代)も、このイメージを払拭すべくあれやこれやと
試行錯誤している方々が多かったです。
伝統は受け継がれていくべきものではありますが、その形態がずっと同じ状態で続いていたわけではなく、
時代の流れに柔軟に対応して実は変化をしながら持続しているのが伝統と言われるものではないかと、
最近思います。
とすれば建築の職人だって、厳しいだけではない、様々な保証を担保して安心して仕事に打ち込めるように、
またその仕事が尊敬の対象になるよう、スポットが当たるようにすることが必要ではないかと思います。
もう既にこのような取り組みをされている方がセミナーでいらっしゃって、とても刺激になりました。