
K様邸の上棟式が行われました。
建築工事において重要な節目となる儀式ですが、現在では行う方も減っています。
ボクの小さい頃の思い出としてはお昼過ぎから餅まきをして、上棟した家の中で大人たちが宴会を
して、みんなとても楽しそうにお酒を飲んでいたという記憶があります。
事故なく骨組みが立ち上がり、大工さんたちの労をねぎらうのが目的だったと記憶しています。
現在東京にお住いのK様は普段差し入れなどの配慮ができないことを気にかけていただき、
式を段取りしていただきました。お酒はなかったものの、おかげさまで大工さんたちの
疲れも吹っ飛び、やる気が漲っているように感じました。

水廻りにこだわりをお持ちのK様のトイレの窓。
2畳の広さを確保し、視線が抜ける位置に配して、座ると窓と向き合うようにしました。
この窓はかっこよさを求めたものではなく、トイレに座った時に

自然な通常の目線の先にある窓。

目線を上にした際に見上げる窓。

目線を下げた時に見る窓。
雨の日には目線を下げて雨の降り方を確認したり、秋には色づいた木々を愛でる
事もできます。トイレでありながら、木々の間から朝日が差し込む空間です。
比較的、滞在時間が長いという事で、思い切って良い位置に配しました。
取り合いになる場合もあるという事で、トイレはもう1箇所、設けてあります。
平屋に二人暮しなんですけどね。。