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省エネを建築で考える2

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台風の接近とともに岩手山から湧いてくる雲。

その速度は怖いくらいの速さでした。

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あっというまに雲の中。雨は降らずとも風が勢力をどんどん強めていきました。


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K様邸は断熱工事が終わり、気密工事へと進んでいます。

弊社では充填断熱はセルロースファイバーを標準としています。

断熱性能という「数値」では最も優れているとは言えない材料です。

壁の中、そして天井に入れるものは、決してその「数値」だけで決めるべきではない

という思いがあります。

古の、竹小舞に土を詰めた、密閉されて尚且つ吸放湿に優れた土壁。

その現代版を模索する中で最適と思えたのがセルロースです。

防虫効果、火災に強い、防音効果がある、そして断熱材となる。

可変透湿防水シートで気密を取ることで、気密は取りながらも夏の湿気、

冬の乾燥に対して「建築」で出来るだけ対処出来るようにしています。

グラスウールは湿気を吸うと放出はできず、またウレタンは硬質でなければやはり

気密シート(ビニール)で保護してあげなければいけません。

高性能でありながら、夏の湿気からの不快感、そして冬の乾燥からウイルスが

活性化してしまう室内環境。

それでもそこに住まう人の健康よりも数値が現す「性能」を優先する現在の工法

に一石を投じる建て方として、セルロースと可変シートの組み合わせを提案させて

いただいています。

気密をしっかりと施工し、壁には外断熱を付加して、天井には遮熱と2重の通気を

確保することでご提案出来る工法です。





by gda-314 | 2018-09-05 08:01 | 建築 | Comments(0)
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