「パーマカルチャー」という言葉をご存知でしょうか。
パーマネント(永続性)、アグリカルチャー(農業)、カルチャー(文化)
を組み合わせた言葉で、人と自然が共に豊かになるような関係を築いて
いくためのデザイン手法のことをいうそうです。
ボクは最近この言葉を覚えましたが、自然を破壊、汚染することなく
育みつつ分かち合う事、また喜びを分かち合っていく人間関係を構築していく
ための生活をデザインする事、という内容を知り、興味を持ち始めました。
多少高くても自分が気に入ったものだけを購入すること、そしてそれは
時代の流行にのらない機能美が備えられていること、大事に使えば
子供にも受け継がれること。
そんなことを基準にモノを選んでいたり。
作為的にカッコいい家を建てる、ではなく、敷地に何度も赴き、その場所から得られる
環境を読み込んでプランをしていたり。
そして八幡平の山の麓に事務所を設け、定期的に自然が近いところで生活している自分が
なんとなくこの「パーマカルチャー」に合致している部分があるのでかないかと
勝手に考えました。

先日、工房を見学させていただいた「釜定」さん。
材料もさることながら、1つの作品に関わる「人の手」が多いのには驚かされました。
先日見学したTOTOさんの工場も手仕事が多く、現代にあっても「人の手」の感覚がいかに大事かが
理解できました。
人の手間が掛かっているということは、それだけそのモノに対する作り手の想いも強いということ。
それを理解し、適正価格でその対価を払い、大事に使っていくこと。
日常品にこそ、「用の美」の意識をもって選定していくと、きっと日常が豊かになると思いますし、
永く使われて、世代を超えて愛されて行くと思います。
まぁ、ボクの場合、受け継いだ子供に、「結構良い趣味してるじゃん」と思われたい
下心も捨てきる事が出来ないんですけどね。。