先日は青森県の十和田市へ研修に行ってきました。
十和田現代美術館が有名ですが、市民交流プラザという建物は今をときめく隈研吾さんの設計。
根津美術館もそうですが、贅沢な素材は使っておらず、この建物に貼られた木材も地元で採れた杉をビス留め
してありました。
まぁ、これだけのガラスを使えば相応の建設費用にはなってしまいますけどね。
内部も天井は敢えて隠さずに杉板をランダムな間隔で貼っています。
各部屋の間仕切りもガラス。白く見えるのはカーテンです。
ピクトサインも素敵でした。
偶然通った道沿いでこの建物を見つけましたが、その存在感は圧巻。それでいてかつての
賑わっていたであろうアーケード街に連なる街並みを屋根で表現しているところに好感が持てました。
研修先である木製サッシの製作工場へ。
田園風景に馴染む、丸太の柱と板張りの外観です。
最近の工場はとても綺麗です。
整理整頓、掃除の意識が強いこともあると思いますが、いわゆる工場にありがちな冷たい、暗い
といったイメージからはかけ離れています。聞くと、良いものをつくるのだから、その環境も良くなければ
ならない、という考えのもとつくられた工場とのことでした。
コルビジェのソファとチェアがあるのにも驚きました。
美意識を持ち、仕事にプライドを持つと、服装などの身だしなみ、立ち姿などが良くなると思います。
案内していただいた3人の方々も皆さん清潔感があり、謙虚でありながらも堂々とした印象でした。
今までの「木製サッシは高い」、「重くて職人さんが嫌がる」といった概念を覆す木製サッシが
お隣青森県で作られています。お客様の意向を伺い、弊社でも選択の1つとしていきたいと思います。
夕食会は地元でも評判が高いという、馬肉料理のお店へ。
定番の馬刺し、串焼きの他、煮込みやすき焼きなどをいただきました。
こちらのお肉はほとんど赤身。クセもなくもたれず、ただただ旨味が味わえます。
ヒレステーキも絶妙な焼き具合でした。
60代の方もいらっしゃいましたが、こんなにお肉を食べて胃もたれしないなんて、とおっしゃっていました。
ガラス越しに素敵に見えたバーに入りました。
旅先ではなぜか物怖じせずにすんなり入ってしまいます。
歩いて体が冷えたのでアイリッシュコーヒーをいただきました。
少し甘さが強かったですが、美味しかったです。
さて、ホテルに戻ろうとしたら、また素敵なバーがありました。
もみじハイボールというオリジナルのハイボールをいただきました。
もみじの葉をメイプルシロップに漬け込んだものだそうです。
飲むと最後に微かに甘さが感じられます。これはどんどん飲めてしまう、いわゆるヤバいヤツでした。
帰りしな、ライトアップされた市民交流プラザ。
やはり格子と光の組み合わせは素晴らしいと思いました。
今回の研修では、樹脂サッシと同等の金額で木製サッシが採用出来ること、そして職人さんの高齢化に
伴い、重い材料を控える方向に向かわざるをえない中、杉を使うことで軽量化を図っていることがわかり、
今後の木製サッシの採用にあたり、ハードルがかなり下がった、そんな印象を受けた研修となりました。