
T様邸は天井のボード張りへ。
あくまでシンプルを心がけていますが、今回は天井に格子を施します。
手前の部屋と奥の部屋は仕切る事が出来ます。
普段は1室としての利用が多いと思いますが、仕切りの引き戸の存在があるので、
空間に連続性を持たせるために格子を2室それぞれに同じ間隔で設けています。
とはいえ、これが大工さん泣かせの仕様だったみたいで。。
貼る前の墨付け、上からビス留めするための穴あけ、床からの固定、仮止め。
既製品ではない木を張るので曲がりや反り、傷が無いか吟味し、天井裏からビスで留めたそうです。
出来てしまえばなんて事ないですが、そこに至るまでの作業、下準備。
こういった仕事は自社大工さん以外では難しいのではないかと思います。

一部天井を上げた部分も、出来てしまえばなんてことない。
でも、そこに至るまでの、見えない努力、技。
そして黙々と作業する大工さんの姿を見て、本当の格好良さとは顔立ちや服のセンスといった
外見だけではないんだな、とつくづく感じました。