
T様邸の寝室です。
一部高さを変えた天井に間接照明を仕込んでいます。
天空光のようであり、かつ柔らかな明るさなので、安眠へと誘う事を期待します。

大工さんが頑張って造作した仕事に、命が宿ったような感覚を覚えました。
大工職人、塗装職人、電気職人
これらの力が融合して、快適な空間が出来上がります。

内装の色は控えめに。
大げさに感じない差し色を採用しつつ、あくまで飽きのこないところで抑えています。
色や建材でデコレーションするのではなく、素材の持つ存在感があれば十分だと思います。
ボクの好きなセレクトショップの「BEAMS」のディレクターさんが家を建てた際のインタビューで、
「こだわりがあるから、作り込み過ぎない」という記事を目にしました。
流行の最先端の更にその先を捉える仕事をしている方の言葉とすれば、意外といえば意外に感じましたが、
流行に敏感でありつつも、時代に流されない普遍的な価値を探し続けている方なのだろうな、と察しました。
住宅雑誌に載ってもインパクトの薄い、あっさり醤油味な意匠のボク、なんだか勇気をいただいた気がしました。