
リフォームのため、既存の間取りを再現し、それに提案する内容を加えています。
画面ではかなりリアルに表現出来ていると思いますが、紙にプリントすると
苦労の成果はなかなか表せません。
先週は大手メーカーさんの新商品説明会へ。
設備に関しては、災害に対応した商品が印象的でした。
いろんな会社の内装ドアの断面。
安いメーカーのものは、本当にこれで売っているのか、と思うほど、
中身(下地)が貧弱です。
安さには必ず理由がある。
お施主様の事を真剣に考えて素材や工法の選択をすると、安さを売りに
する会社とは金額の差が出ます。
当然、安いに越したことはないのは当たり前ですが、このように見えないところで
コストを抑え、安く見せる手法で受注を得る方法がまかり通っているのもまた事実。
真面目に真摯にお客様に向き合っている会社が報われず、消費財としての建物が
どんどん建っていく流れは今しばらく続くと思います。
解体現場の住宅の基礎。
無筋でジャンカ(空隙)だらけでベースがベースの形を成していない基礎でも、
大震災を乗り越えました。
基礎も大事ですが、それよりも地盤が大事であると、この現場から学びました。
こちらの場所は、すぐ下は岩盤だそうで、震度3くらいでは微かに揺れを
感じる程度だったそうです。
マンションでも価値を保つ要因として大きいのは地盤と場所だそうです。
ピンポイントで調査せずとも、大まかな地域で地盤が強い弱いはわかります。
また、過去に災害があったかどうかもすぐにわかります。
住宅を消費財としてでなく、後世にしっかりと価値として残したい、と思う場合、
建てる場所、建物の質、無理のない返済。
これらを相談出来る会社に依頼する事が重要になってきます。
情報が溢れる世の中、何が正しくて何が間違っているのか、また、
自分にとって本当の意味で真摯に対応してくれているのは誰なのか。情報が溢れる一方で、それを取捨選択していくのは自身の責任になっていくのだと
思います。
今後は住宅に対する考え方も変わっていくかもしれません。
ステータスで建てる方、子育ての時期だけあれば良いと思う方、生涯賃貸で身軽に
暮らしたいと思う方、子育てや仕事が一段落した後で好きな場所に終の住処を建てる方。
コロナの件で価値観の変化が一層早まり、不動産に縛られない生き方が今後
加速し出すかもしれません。
建設会社として、この変化を敏感に察知し、個々のお客様が求める価値観を把握して、
最適解をご提案出来る技量を高めて行きたいと思います。