
先週末は加入したての同業者会の行事で山形県に研修に行ってきました。
まずは前回、家族で行った際に登れなかった山寺へ。


紅葉はまだでしたが、景色と登山道に散在する
お堂や石仏が醸し出す雰囲気が素晴らしかったです。
この後、アイジー工業さんへ工場見学へ。
2回目ですが、相変わらず品質管理が素晴らしく、
またカーボンオフセットを達成しているそうです。

宿泊先は鶴岡市にある「スイデンテラス」
今回の旅の参加を決めた理由の1つ。
田んぼの真ん中にあるためか、1階をコンクリートで立ち上げ、
2階がコンクリートと木の混構造だと思います。


写真では明るく写っていますが、全体を照らす照明はなく、とても
落ち着いた雰囲気。


「スイデンテラス」という名前だけあって、北と南に大きなテラスがあります。
朝ごはんはテラスでいただくことができ、人気でした。


坂さんの設計らしく、あちこちに紙管を採用しています。
テーブルは空間の有効利用に非常に役立ちます。


夕食はほとんど地元産。
お酒もほとんど地元産。
やはり山形は食材の宝庫。
岩手の飲食店では、こだわりを表現するのに全国の
有名銘柄を取り揃えることで対応していますが、山形は
ほぼほぼ地元産で、自信を持って提供しているのが印象的です。
市内繁華街に近いので、有志にて2次会と締めのラーメンをいただきました。
旅に行くと地元のラーメンをどうしても食べたくなります。。
部屋はゴージャスさはありませんが、設計者のこだわりが随所に散りばめられ、
市内でありながら温泉が源泉掛け流しで、人気の理由がわかりました。
田んぼの真ん中に立っているのも、田んぼに水が張られた時の景色を想定し、
そして何より米どころであるという地域性を表現していると思います。
やはり建築は全国共通ではなく、その地の特徴を表し、そして相乗効果を
もたらす建築が人気となり、外からの客、地元に愛されていくのだと感じました。
クラゲに特化した水族館ですが、地元の河川に生息する魚や、
アシカショーもありました。
クラゲを見ていると、薪ストーブの炎とリンクします。
同じ形が現れない。ずっと眺めていられる。
癒されます。

その後は出羽三山神社へ。
湯殿山、月山、羽黒山の神様を合祀した神社。

樹齢1000年以上の爺杉と国宝五重塔。

圧巻です。
周囲の木が倒れても、なぜか五重塔には倒れないそうで、
そんな神がかりなお話とともに、出来るだけ倒れないように杉を
保護しているご苦労も伺いました。
ミシュランのグリーンガイドにも登録されています。

お昼は羽黒町にある「ピノ コッリーナ」で。

味、色合いはもちろん、ぶどう畑を眺めながらいただくロケーションが素晴らしいです。
造られているワインも赤白いずれもとても美味しく、思わずお土産で求めました。
こちらも食材はほとんどが地元産で、ブランディングがとても上手、との声もありました。
今回の旅行は、家族で行きたいと思っていた場所が多かったため、ロケハンも出来ましたし、
建築、魅せ方、地域振興といった分野で勉強になった研修となりました。