冷たい雨の日が続きます。
ここ八幡平でも連日大雨警報や注意報が出されています。

外に出て、屋根付きデッキで一服。
ふと上を見上げて撮った写真です。
縦の木から右は雨があたっておらず、左は雨が流れています。
この違いは屋根の軒によるもので、右側は軒に囲われているので直接雨があたらない
わけです。
屋根の役割は、降った雨や雪をすみやかに落とす事と、壁を保護する事が
主な役割です。特に壁の耐久性や日射調整には、軒の出の役割はとても重要です。
最近、軒を出さない四角い形の家が多くなってきているように見受けられます。
自然環境が厳しい岩手の住宅は、是非軒を出してほしいものです。
大好きな沖縄の、とある島では、日差しがとても厳しい環境なのに、軒を出さない
住宅が殆どです。エアコン代も大変だろうから、軒を出したら、と地元の方に話したら、
「そんな事したら、台風で家ごと飛ばされちゃうサァ〜」と笑われました。
確かに台風銀座と呼ばれ、こちらにやってくる時の温帯低気圧とは桁違いな暴風。
良く見ると大きな窓の外側には網のようなものがカーテン状に垂れ下がっていて、
聞けば台風で飛ばされたものが窓に当たってガラスが割れないようにするためだそうです。
自然環境の厳しさの違いを感じました。
やはり住宅は画一化出来る「商品」ではなく、その土地を良く知る人による
「地場産品」であるべきだと思いました。